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こんにちは!
一気に寒くなり、すっかり秋めいてきました🍁
今日は、バイオリンのポジション移動についてお話ししようと思います。
ポジション移動とは、バイオリンの弦を左指で押さえる位置のことで、一般的には第一ポジションから第七ポジション
(下のバイオリンの図の緑の1番〜7番、0番は押さえない状態)
くらいまで習い、弦を上がったり下がったりして、音を取っていくことです。
だいたい初めに習うのが第一ポジョン(ファーストポジション、上の図の緑の1番)で、そこの位置をマスターすると、
そこから第ニ、第三ポジション、とレベルが上がるにつれてだんだんと高いポジションを習っていきます。
そして、第三ポジションを習得した頃には、比較的たくさんの曲が弾けるようになります。
上の写真はそれぞれ左から第一ポジション、第二ポジション、第三ポジションで、 親指と人差し指がポジションの基準となり、上げたり下げたり(顔に近付けたり離したり)します。 その後、さらに一番上のポジションまで習得出来るようになります。
最初のうちは良いのですが、おそらく、第三〜第六あたりを習っているうちに、だんだん疑問を抱く生徒さんが時々いるようです。
高い音をとらなければいけないなら、ポジションを上がるしかありませんが、レベルが上がってくると、
ファーストポジションで取れる音も、違う弦の違うポジションで取ったりすることが出てきたりします。
下の写真は、音を色分けしていますが、同じ色の音はまったく同じ高さの音になります。 例えば、G線の青い「レ」の音は、D線の青い「レ」の音とまったく同じ音になります。
「ファーストポジションで取れる音をなんでわざわざ他のポジションでとらなくちゃいけないんですか?
出来たらポジション上がりたくないんです…。」
というような質問は、私も教えてる中で、何度か受けたことがあります。笑
ポジション移動は、親指も含め全部の指を移動しないといけないので、音程も狂いやすいですし、 なめらかに移動出来ないと曲もガタガタしてしまいます。 指を移動しないで済む、ファーストポジションをなるべく使いたい…と、いう気持ちもよくわかります。
では、なぜ、あえてファーストポジションで弾けるような音も、上のポジションを使ったりするのか…。
それは、なぜかというと、やはり音楽の表現を損なわないようにするため、より表現豊かに曲を弾けるようになるため、だと思います。
弦を抑える指は4本しかないので、ポジションによってはどうしても移弦(弦の移動)が増えてしまったりするのですが、
フレーズをなめらかに弾きたい場合、なるべく移弦は避けたいところです。
ポジションを上げたり下げたりすることにより、ひとつの弦で弾けたり、なるべく移弦を最小限に減らすことができます。
あとは、同じ音でも高いポジションで弾くか、低いポジションで弾くかで音色が随分変わってくるので、
そのチョイスで音楽的に随分変化が起こるのも、ポジション移動の醍醐味かなと思います。曲が、より素敵に仕上がります!
私も、子供の頃、楽譜の通りに指のポジションや、ボーイング(弓の向き)を練習しておりましたが、
これを自分で考えるのは到底無理だし、一体何をもってこの指使いなのだろう?と思っていた時がありました。
ですが、いろいろな経験を積み大人になってからは、例えば楽譜に指番号が記載されていた場合、
なぜこのような指番号に指定されているのか?とか、まったく指番号の書いていない楽譜でも、
さて、どのような指番号を使おうかな、と考えるのが今では楽しくなってきました。
まずは、楽譜に沿ってしっかり指番号やポジション移動を勉強し、 次第に自分で応用出来るようになってもらえたら、と思っています。
バイオリンをまったくされていない方は、なんのこっちゃ??という感じだと思いますが、 ああ、こういうものがあるんだなぁ、くらいに思ってもらえたら嬉しいです。
順番に丁寧にレッスンしていきますので、今、全然分からなくても、ご心配なさらないで下さいね💦
レッスンをしていくと、自然と出来るようになっていきますよ!😊